北山雅和『TYPOGRAFFITI 1>3 -INVISIBLE>INDUST“REAL”-』
[会期]
2022年12月9日(金) – 2023年1月15日(日)
13:00 – 18:00 / 火・水曜休み *12/29 – 1/5は休み
*OPENING RECEPTION:12月9日(日)18:00 – 21:00
[会場]
CENTER/SANUKI(香川県高松市常磐町1-6-13)
supported by Pulp
香川県高松市・常磐街の路地裏に位置するスペース、CENTER/SANUKIにおいて、北山雅和の個展『TYPOGRAFFITI 1>3 -INVISIBLE>INDUST“REAL”-』を12月9日(金)より開催いたします。
グラフィックデザイナーとして、これまでにCorneliusや青葉市子、GEZAN、OKAMOTO’S、ceroといったミュージシャンのアートワークなどを手がける一方、2015年より「TYPOGRAFFITI」と題した作品を展開する北山。同シリーズのシグニチャーとも言える「NO WAR」のプラカードは多くのデモにおいて象徴的に掲げられており、それを見かけたことのある人も多いはず。北山にとって初の四国開催となる本展では、「TYPOGRAFFITI」シリーズのver. 1である「INVISIBLE」からver.3となる現在の「INDUST“REAL”」まで連続性をもって展示することで、作家がそこに込めた意図・意思を可視化させます。
社会(そして一人ひとりがどう生きていくかということ)を揺るがす出来事の起こった2022年から、年をまたいで新たな一年へ、というタイミングで開催される本展。作家の伝えんとするメッセージや言霊、作品を構成する素材の質感とその佇まい、タイポグラフィーそのものの強度を、ぜひご高覧ください。
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[作家ステートメントより抜粋]
TYPOGRAFFITI 1 -INVISIBLE-
文字は英語で(この場合)character。他に人物、個性の強い人、変わり者、そして高潔さ、正直さというような意味を持つ。character=個。まず個であること。ならばタイポグラフィーは個の連帯とも言える。characterが紡ぐ、ひとつひとつの言葉は、それ自体、声高に主張するものではなく、穏やかな日にはただ佇んでいるだけかも知れないが、必要とする時にはとても強いメッセージとなる力を持っている。文字として表される以前の、純粋で見えない透明な意思、透明な言葉、透明なタイポグラフィー。
TYPOGRAFFITI 3 -INDUST“REAL”-
大量生産のシステムを利用した少量生産での表現。塗装業社、親類の板金加工会社の協力で家内制手工業とも言える制作スタイルにより、リサイクル率の高いアルミニウム素材の使用、工業製品のような表現が可能となりました。メインとなる“REAL”はコロナ禍でのリモートからの回帰、フィジカルなコミュニケーションへの渇望、そしてフェイクに対して強く感じている言葉であり、インターネット上でのデマや分断、匿名による誹謗中傷、脊髄反射のリアクションばかりで進んでいく無責任な社会へ本当にこれでいいのか? という問いでもあります。
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[作家プロフィール]
北山雅和
グラフィックデザイナー。Cornelius、青葉市子、GEZAN、OKAMOTO’S、cero、中納良恵、秦基博、GReeeeNなど、音楽のアートワークを中心に、NHK –連続テレビ小説–「カーネーション」タイトルロゴ、21_21 DESIGN SIGHT「AUDIO ARCHITECTURE」展のグラフィックなどを手がける。2015年より「TYPOGRAFFITI」と題した作品を展開。SEALDs、Perfume、METAFIVE、C.R.A.C.、河村康輔、adidas、UNDERCOVER MAD STORE、KEBOZと多様なコラボレーションを重ねながら展示、制作を続けている。
Instagram: @ktymmasakazu