Juno Mizobuchi Solo Exhibition『Arks』
[会期]
2024年11月2日(土) – 11月16日(土) *11月10日(日)は休廊
13:00 – 18:00 / 入場無料
*OPENING RECEPTION:11月2日(土)18:00 – 21:00
[会場]
CENTER(東京都中央区八丁堀2-21-12)
http://center.degico.jp
東京八丁堀のCENTERにおいて、Juno Mizobuchiの個展を開催いたします。
2024年春。地域・企業・アーティストをつなぐことでアートを軸に共創を促す、高松を起点としたCENTERによるプロジェクト『EDIT/SANUKI』の第一弾として、養鶏から卵の生産・出荷、また加工や販売までを行う農事組合法人東山産業と、Juno Mizobuchiがコラボレーションし、企業施設の外壁へのミューラルの制作や、そのアートを元にしたショップバッグを展開するなど、地域に新たな景色と価値を生み出しました。同企画と連動してCENTER/SANUKIでも個展を開催。本展は春に展示した新作の巡回を含め、東京では初の公開となる作品が並びます。
11月2日(土)のオープニングレセプションと、翌日3日(日)は作家も在廊予定。我々の目に映る風景に新たな感覚を呼び起こし、静かにまた日常へと巡らせて行く『Arks』、ぜひご堪能ください。
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[作家ステートメント]
私は対象物を提示している。
風景画、風景写真や、例えば実際に高所から見下ろした俯瞰の風景など、風景というものを想像した時にはこのような情景を思い浮かべるだろう。自分が見ている視界は現実であることを肯定した上で、これまでに得た知識により視 界を理解し、認識した時に初めて風景は存在する。私の作品にモチーフはなく、“色や形の配置とそれ以外の空間”により構成されている。人が風景として認識する前から存在する、言葉の介在しない〈無形の風景〉を私たちが見るこ とは決して叶わないが、小さな要素により構成された画面は、情報のないそれは、鑑賞者を通じて無形の風景へとつ ながっているのではないか。
今回新たに、作品、創造物、自然物、そして鑑賞者さえもが、共通の「モノ」であり「方舟」としての存在である、ということをこれまでのコンセプトに付け加えようと思う。「方舟」とは、イメージや記憶、感覚を蓄え、それを他者へと伝達する入れ物であるということ。すべてのモノ〈作品、創造物、自然物など〉はこの「方舟」としての役割を担っている。人はイメージを受け取り〈言葉を聞くことや、何かを見ること〉、そして生活を送り事象を紡ぐ。モノで記録し、コトで引き継ぐように存在している。 作品も、自然物も、人間も、全てのモノが共通の「方舟」として、互いに通信を交わしながらイメージを共有し、この瞬間に存在するモノだけが、ただ「今」を物語る。 作品を通じて、感じ取るもの、見つめるものが、皆さん自身の記憶や風景と呼応し、再び「方舟」として戻っていくという循環のプロセスの一部になりたい。私の作品は対象物〈無形の風景〉であり、普段見られる日常の視界と変わらないもの。
—Juno Mizobuchi
[作家プロフィール]
Juno Mizobuchi
1992年香川県生まれ。京都精華大学卒業。主に絵画作品を制作する。作品展示、アートワークの提供、壁画の制作などを行う。イメージの風景をモノ(物)へと平面上で物質化させる。各個人が持つ世界の見方を再認識することで、自分という存在が立ち現れるのではないか。
Instagram:@juno_mizobuchi
https://junomb.blogspot.com