ART

Masaho Anotani“GOODRUG”prologue

このたびCENTERは、札幌のギャラリー「ie」にて安野谷昌穂『GOODRUG』を開催します。 来年、東京と香川のCENTERで行う展示のプロローグと位置づけ、一部作品の先行公開となります。安野谷は幼少期から自然の中で多くの時間を過ごし、そこで得た感覚をもとに、コラージュやドローイング、パフォーマンスなど多様な手法で表現を続けてきました。本展では、メルボルン滞在中に目の当たりにした身近な薬物問題や社会への疑問から生まれた作品を“パケ”サイズで製作したものを展示。不快を払い、より良く生きるための想像とユーモアが込められています。北海道初の個展、ぜひご高覧ください。

[ 作家ステートメント ]
2019年に友人の紹介で初めて滞在したメルボルン。活気に溢れた平和な街の印象は土地に馴染んで行く程に変化し、特に蔓延する薬物中毒者の問題を目の当たりにすることで一変した。彼らに対する国の補助金は新たなドラッグの購入に使われ、吸入器具などは街中で容易に買うこともできる。この負の連鎖はまるで国がドラッグをばら撒いているようで、この地の先住民の歴史も頭をよぎった。帰宅後、やるせない気持ちを払拭するように制作に没頭し、気づけば現地で購入した”パケ”サイズの小さなコラージュを夢中になって作り、自分自身に投与していた。それが生み出すのは幻覚ではなく想像力と笑いという、唯一無二の良質なドラッグだった。社会のゴミから生まれたネタであるこれを、僕はGOODRUGと名付けた。

VENUE:〒064-0808 北海道札幌市中央区南8条西1丁目13-75(ie 1F)
DATE:10/24(金)〜11/3(祝)
OPEN:15:00〜22:00  ※水曜休廊

CENTERは、本展会期中の10月25日(土)・26日(日)には、同市のさっぽろテレビ塔2Fにて開催のNEVER MIND THE BOOKS 2025にも参加いたします。

CENTER展示スケジュールはインスタグラムよりご覧ください。
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